ジェンダー差別

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#ジェンダー とは、生物学的な性別に対して、社会的・文化的につくられる性別のこと。男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のことです。たとえば、「料理は女がやるもの」って考えている人、いますよね?料理=女のシゴト。でも男で料理上手もいるのにこの性別がジェンダーです。変ですよね~

世界には学校にも行けず、読み書き、計算ができない女性がたくさんいる。途上国では、便利な家電が充実していないし、ガス・水道・電気などの環境が整っているわけでもないから、女性の家事にかかる時間はとても長く、大きな負担になっている。途上国では、お母さんのからだや赤ちゃんが危険なくらい若いうちに妊娠したり、本人が妊娠したくないのに妊娠させられたり、女性に対する日常的な暴力だって存在するという。

「ジェンダー不平等指数」を見ると、公平性がいちばん高いのはスウェーデン、オランダ、デンマーク、スイス、フィンランドなど北ヨーロッパの国が、ジェンダーの差別が少ないそうです。ちなみに日本は14位。そしてジェンダー差別が多いのは中東イエメン。イエメンでは、男の人の中学~高校に通う率が24.4%なのに対して、女性はわずか7.6%!10人に1人にも学校に行けてないそうです。そんな状況なので、もちろん女性の議員さんの割合は0.7%くらい、働ける年齢の女性のうちきちんとお給料をもらえるような仕事をしている割合は、男性74%に対して女性はなんと20%くらいだそうです。

作家の桐野夏生さんは、男性中心の格差社会であえぐ女性たちの怒りや痛みをすくい取り、時に衝撃的な筆致で表現してきた。最近も若い女性の貧困と生殖医療に焦点を当てる。女性を取り巻く環境は悪化の一途をたどっている。日本の少子化が進む中、何も理解のない男性政治家などから子供を産まない女性を責めるような発言も後を絶たない。一方で生殖医療の長足の進歩の陰で、卵子提供や代理出産での貧困女性の搾取が起きている。こうした現状について作品を通じて問題提起をしているとのこと。

桐野さんの作品には、性差別的な社会の中で生き延びようともがく女性たちへの連帯感に満ちたものが多い。「女性は圧力をかけられるような形で切迫した時間を生きている。昔は『適齢期』という言葉がありましたし、今でも結婚しろと言われる人もいるでしょう。自分はもうじき産めなくなるんじゃないかという危機感を募らせている人もいるはずです。子供を持つべきか悩みながら仕事をしている人もいる。女性の一生にはたくさんの問題があるし、難しい」。この厳しい状況への懸念が、書くことの動機の一つなのだと言われている。

桐野さんは「権利を主張すればするほど、反発する人が増えるということはあるのでしょう。しかし、特定のジェンダーの人を特に攻撃するのはひきょうです」と強い調子で批判した。 (毎日新聞参照)

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