美術館で印象派の絵画を見て

上野の#国立西洋美術館 で開かれたイタリア、#オルセー美術館所蔵の印象派の絵画 の鑑賞に出かけた。
絵画の才能は殆どなく、小学生のころは描いた絵の登場人物の靴と頭が反対方向を向いていて笑われるくらい酷いものだった。他の芸術に比べて絵を描くという才能は全くの生まれつきのものだと決めつけていて、絵を描ける人にはすごい憧れを持ってきた。そんな自分でも一応人並みにはマネ、モネ、ドガ、ルノアールなどの名前は知識にあり、特に#ルノアール の明るい、そして美しく描かれた絵画には心惹かれていた。

テレビでTBSの木曜夜7時の「プレバト」に出てこられる田中道子さん、光宗薫さん、辻元舞さんの3人の方にはえんぴつ画、水彩画、油絵画のどれを描かれても、その出来栄えにいつも感心してしまうとともにあんな絵が自分でも書けたらいいなと本当にあこがれている。

絵画に対する知識は殆どないが、学生時代に歴史の授業で習い、聞いていて、今回鑑賞に行く前に本で読んでみると、印象派という言葉が少しわかりにくかったが、その時代の画家が目指したのは写実主義ではなく、日常の風景や人々の姿を見えたままの印象で描き、光の移りや空気の揺らぎなど、時間・時間で変化する視覚的な現象を捉えることに強い関心を持っていた画家の絵画だという。それまでの絵画が物語性、構成美を重視していたのに対し日常の風景や人々の姿を見たままの印象として描くということで、それがいわゆる「印象派」と呼ばれたことなんでしょうね。他の時代のように絵具をパレット上で混ぜるのではなく、キャンバスの上にいくつかの色を並べ置いて、見た人の目の中で色が混ざるというような効果があるという。それは青と赤を並べて遠目には紫に見えるなどの手法とのことでした。確かにそういう感じの絵が多かったと思います。

前からよく見ていたルノアールの「#ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会 」という絵は一度は誰でも見たことがある光が差し込む野外ダンスホールで若者たちが語らいながら踊る様子が明るく生き生きと描かれたもので、印象派の絵の中では最も気になるものの一つでした。
#ルノワール は印象派でも特に人物表現が柔らかくて好きで、下の作品《#ピアノを弾く少女たち 》も大好きだがこの絵はルノワールがその後、だんだんと変わっていって印象派の絵ではないとも言われている。ルノワールは、印象派から古典様式へと回帰することによってスランプを脱し、もっとも音楽的な絵を残したとも言われている。素敵な絵画ですね。

#モネの絵画に代表されるように人物だけでなく、水草、風景などが描かれた有名な印象派の絵画が並んでいた。#ピサロは 印象派の中でもとりわけ穏やかで誠実に、農村や都市の日常風景をありのままに描いた画家として知られている。

#モネの絵とドビュッシーの音楽 を比べてみると相通じるものがあるという。例えば、どちらの表現も「ぼかし」が特徴的であって、モネはモチーフの輪郭を明確には描かず、霧や靄、光によっておぼろとなった事物のありさまを好んで描いたし、ドビュッシーは一つひとつの和音を明瞭にするよりも、それらを融け合わせるようにして独特の響きを生み出したという。確かに、印象派の絵画は音楽と親和性があり、印象派の絵はまさに“進化型の絵画”と言われている。

その後に出てきたのが#新印象派 と言われ、新印象派の最も象徴的な技法は「点描」と呼ばれるもの。絵具を混ぜずに純色の小さな点をキャンバス上に並べることで、見る人の目の中で色が混ざって見える「視覚混合」を狙っていると言う。これにより印象派よりも明るく鮮明な色彩表現が可能になったといわれている。(下の#ジョルジュ・スーラ の絵画)

#ポスト印象派 という言葉があり、印象派や新印象派など19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した画家たちによる芸術運動であり、印象派だけでなく、印象派の技法や理念を受け継ぎながらも、その限界を乗り越えようとした表現の探求が特徴になっている。そこでは光や空気の描写だけではなく、個人の感情・思想・構成力を重視した絵画表現へと踏み出したと言われる。ポスト印象派は「感じるもの」「考えるもの」を描こうとしたわけで、彼らは感情や精神性を色や形で表現し、見たままではなく再構成された世界観を提示してきた。色彩は単なる視覚効果ではなく、象徴的な意味や心理的な深みを持たせるために使われていった。

ポスト印象派を代表する画家には、ポール・セザンヌ(上の絵画)、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャンなどが挙げられる。

印象派は「光の一瞬」を描き、新印象派は「色と構図の理論」を探ってきた。そしてポスト印象派は「感情や思想」をキャンバスに託したと言う。同じ風景を前にしても、描かれる世界はまったく異なっている。それは彼らが何を見たかではなく、「世界をどう感じたか」が絵に現れていたから。これらは私たちの今の時代から数えても僅か200年前から100年前ぐらいの近代的な絵画と言える。今の絵画はその辺に繋がっているのかもしれませんね。
どの絵を見ても心が休まり、ほっと落ち着いた気持ちになりませんか。
本当に絵が上手に生まれたかったなあ。


*何もない
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