オンライン授業

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コロナ渦が始まり早2年が経つ。その間、何回か教室での対面授業ではなく結構長い期間オンライン授業が行われたり、また継続している。教員、生徒、保護者の間でどのような感覚を持って臨んでいるのだろうか。またこれから先もコロナに関わらず、こういうものの活用は行われるのであろうか。小・中・高校での数字が発表された。

IT環境についてすべて整備されており、今後のプログラミング研修などにもすべて対応との回答は47.7%まで数値を伸ばしてきている。IT環境が整ったが、オンライン授業になると実施状況は広がっていないのが現実のようだ。「オンライン授業をしたことがあるが、現在はしていない」が33.8%と最も多い回答になっているという。コロナ禍などの影響により、一度はオンライン授業を行ったものの継続してオンライン授業には取り組んでいないようである。21年12月時点での調査のため、その時点では学校は感染状況が落ち着いていたことの要因ともいえる。

ちなみにオンライン授業はしたことがないという回答が56%もあるという。また、。教員における「オンライン授業はやりたくない」との回答は31.7%、「オンライン授業はなるべくやりたくないが場合によって行う」は47.3%にもなる。各学校のITの環境は以前と比べ整いつつあるが学校の方針や教員のスキルがどうなのかも問われることになる。

児童・生徒の反応はオンライン授業に関しての設問には25.3%が「オンライン授業は受けたくない」と、「オンライン授業はなるべく受けたくないが、場合によっては受ける」が44.3%と、こちらも7割がオンライン授業に積極的ではない。

「わからないところが聞きにくい」、「家での授業はけじめがつけにくく、ダラダラしてしまった」など集中できないとする意見が多くみられたという。そして、何よりも「友人と会えない」ことなど一番大事なことを挙げている。

PCやタブレットが配布されて「わからないことはすぐ調べられる」「機器の操作を覚えられた」「プリントがなくなったので、管理がしやすくなった」など肯定的な評価も数多い。

また、先生とのやり取りをオンライン上で行うため、スピード感が出るという評価もあった。評価できない点としては、「勉強に関係ないゲームや動画を見てしまった」「視力が悪くなった」「毎日学校から持ち帰りをしているので重い」など運用上の問題が目立っていたという。

今回の調査では「#オンライン授業 」は、教員、保護者、生徒のどの立場からも21年12月時点での調査ではあまり歓迎されていない。授業としての評価のみならず、友人とのコミュニケーションといった学生生活そのものが思うようにいかない不満もあるのだろう。やはり子供達にはITの重要性、これからの時代の効率化などはきちんと教員の方々に教えていただきたいとは思う。