「#彼の戦死は何のため 」残された妻ウクライナ停戦交渉に思う

#ウクライナ は6月1日、ロシアとの間で続いている戦争で最大規模となる長距離攻撃を実施した。#ドローン(無人機)をひそかにロシア国内に運び入れ 、同国軍の基地4カ所で爆撃機など計40機を攻撃したという。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は1日夜、同国保安庁(SBU)がドローン117機を使った「#クモの巣」作戦 を実施し、「ロシアの戦略巡航ミサイル運搬機の34%」を攻撃したとメデイアに投稿した。

#ウクライナとロシアは5月18日に続き6月2日、停戦に向けた直接交渉 をトルコのイスタンブールで実施した。ウクライナは以前から最低30日の無条件の停戦を求めていた一方、今回の協議でロシア側は、ウクライナ兵士の遺体回収を目的に、前線の特定地域における2、3日の停戦を提案した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、停戦の目的は人の犠牲をなくすことにあるが、ロシアは戦争中のわずかな一時停止としか考えていないと批判した。

ほぼ同時にウクライナは最大規模の長距離攻撃を実施したわけであるが、ゼレンスキー大統領は、無条件停戦で交渉していたわけだが、ロシアが戦争中の一時停止としか考えていないと捉えて実行に移したものであろうか。それにしてもその結果として戦争は停止どころか泥沼化に陥る可能性が出てきて、一般市民の平和への願いが遠のくのか。

ウクライナ南部ザポリージャで2月、陽光に白く輝く雪の中で幼いきょうだいが遊んでいたという。転んで手をすりむくと、母親があやしながら消毒する。戦時下でもほほえましい家族だんらんの光景だが、そこに父親の姿はないんだ。 ワレンチナ・シルチェンコさん(35)の夫ミコラさんは2022年4月、ウクライナに全面侵攻したロシア軍の砲撃を受け、35歳で死亡した。シルチェンコさんは長男イワンさん(6)と長女オリハさん(5)を育てながら、動向を見守っている。地元の同じ大学に勤め、シルチェンコさんは助教で、ミコラさんは講師だった。

ミコラさんは、東部ドネツク州の村にある実家へ家族を車で避難させ、自らは引き返して軍に入った。22年4月5日、ミコラさんは砲撃を受けて死亡したのだった。突然の別れで悲しみに沈んだ。「夫の墓に行き、自分も二度と目を覚ましたくない」。だが、父親の死にショックを受けている子らを支えたいと、自らを奮い立たせている。 一家が西部の国境近くの町を新天地に選んだのは、戦況が悪化した場合に国外へ逃げやすいことも理由という。そのため、停戦を巡る動きは大きな関心事となっている。

シルチェンコさんは「一時的な停戦では、単なる前線の凍結です。それではロシアは再び侵攻するでしょう」と先行きを懸念する。
 「戦没兵士の妻として、戦争長期化でこれ以上、犠牲を増やしたくないとは思います」。シルチェンコさんはそう語りながら続けた。「もし不完全な停戦になるなら、#夫は何のために死んだ のでしょうか」
そして、今回のウクライナのドローン攻撃で戦争が長期化しないで、#完全なる停戦 になって欲しい。すべてのウクライナとロシアの子どもたちのために。

(シルチェンコさん一家の悲しみは毎日新聞からの記事を参考にしました)