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新型コロナウイルスのワクチン接種について、路上やネットカフェで暮らすホームレス状態の人への接種をどう進めるかが課題となっているという。定まった住所がないため接種券を受け取れなかったり、手続きなどの情報が届かなかったりする人が多いためなのだという。
6月、東京都某区の公園で実施されたNPO法人の炊き出しで食料支援や生活相談を待つ人の列で、接種予約手続きの支援窓口などが書かれた区のチラシを支援団体スタッフが手渡していたという。「自分みたいな『住所不定』でも本当はワクチンを打ったほうがいいと思う。コロナで死んだって構わないけど、人にうつすのが嫌だ。順番は最後の最後でいい。でも接種券が受け取れないよね」、日雇い仕事の70代男性はチラシを見ながら、そう話したとのこと。別の高齢男性は「住所ないと打てないでしょう、ワクチンなんて、ホームレスには関係ないよ」と怒ったように言ったあと、「でも炊き出しの会場で打てるなら、打ちたい」と。それが本音なのでしょう。
接種券は原則、住民登録がある自治体が発行、送付する。ホームレス状態の人は住民票がなかったり、どこにあるか不明になっていたりする人も多い。この炊き出し会場で医療相談を続ける認定NPO法人は5月下旬、炊き出しに並ぶ人への聞き取りで300人以上からワクチンアンケートを実施。半数は60~80代の高齢層で、接種希望者は全体の約6割いたという。この希望者に接種券を受け取れますかと質問したが、「いいえ」と答えた人が約3割(約50人)いたという。一方、全体の約4割は接種を希望しない・検討中などと答え、「副反応が怖い」「(失業して)それどころじゃない」などの声が目立ったという。
世界の医療団の武石晶子さんという方によると、公的な医療保険に未加入でも自己負担なしで接種できるという基本情報さえ伝わっていない心配があるといい、正確な情報や生活支援があれば希望者が増えるのでは、とみているとのこと。(新聞情報から)
政治は、世の中はこういう末端というと失礼かもしれないが、その方々のことをあまりにも安易に考えたり、ひどい時には見捨てているような気もする。政治家っていったい、だれのための、何のための政治家なのであろうか?まじめな人に政治を行ってほしい。