直前のオリンピック

peopleです。

オリンピックはどうしてもやるらしい。恐らく無観客になっても、強行するのだろう。オリンピックっていったい誰のための、何のための大会なのだろうか。近代オリンピックの創設者、ピエール・ド・クーベルタン男爵の理想とした「世界平和のための祭典」という意味は本当に図られているのだろうか?少なくとも我が国、日本においては総理大臣を見てれば分かる通りオリンピックは政治の1手段になっている。

海外の国はどうなんだろう?やはりコロナ渦の中、わざわざ選手団を送り込んでくる以上は、努力してきた選手団の為、或いはやはり「世界平和のための祭典」だからとか、もしかしたら今後の自国開催のための布石と考える政治的な判断もあるのだろうか。

ここにきても、やはり各競技の記録がそんなに大事なものになるのであろうか。従来に比べたら、こと記録を考えたら、ほとんど意味のないような大会であるような気がする。世界記録に近い多くの海外選手が今回の参加を見合わせると聞いている。それはそれで立派な判断であると思います。何年も自分の競技を磨いてきたのに出した結果であるから、その判断には重みがあると思います。

「まともに準備できない国と万全の日本。そんなメダルに価値はあるのか」。JOCが掲げてきた東京五輪で金メダル30個の目標に冷ややかな見方が広がっている。ある国際競技団体の幹部は「日本がメダルラッシュとなれば、白けた雰囲気になるだろう」と語る。「地の利」を生かせる開催国が優位とされる五輪だが、新型コロナウイルスによる影響でその差は大きく広がる。80%以上がワクチン接種を受ける見通しの海外勢でも、来日後は行動範囲は練習会場などに制限される。これに対し、日本の選手は大会直前まで衣食住のそろった味の素ナショナルトレーニングセンターなど充実した環境で、これまで通りの練習を積める。

一生懸命、競技を行うのは勿論いいことであり、やらなくてはいけないと思うが、今回はその記録などにこだわらず、「世界平和のための祭典」という本来の考えに立ち返り、このコロナ渦の中でも世界中が1つになり、これからの互いの協力、助け合いの為の大会にするという大きな志の為のオリンピックにしてほしい。きっと今回の金メダルは立派ではあるが、それ自体に大きな価値がある大会であると思えないので。