「#今夜泊まるところがない 」

稲葉剛・立教大学大学院社会デザイン研究科客員教授が評論で言われている、#住まいの貧困と家賃の上昇 「今夜泊まるところがない」は大きな問題です。毎日新聞に書かれた先生のお話を紹介します。

路上・公園・河川敷など屋外で暮らさざるをえない生活困窮者の人数は減少を続け、今年1月に実施された国の調査では全国で確認された「#ホームレス 」(路上生活者)数は2591人、うち東京都は565人と、いずれもピーク時の10分の1程度まで減少が判明。

だが、屋外ではなくても、ネットカフェや24時間営業の飲食店など、広い意味でのホームレス状態にある生活困窮者は増加し続けているとみられる。特にコロナ禍以降は、安定した居所を失う「住まいの貧困」に陥ってしまう層の多様化が進み、民間の支援団体のもとには10代の若者から80代の高齢者まで、さまざまな世代の人々から「今夜、泊まるところがない」というSOSが寄せられ続けている。

一般社団法人つくろい東京ファンドは、住まいを失った生活困窮者を支援する新事業「せかいビバーク」を開始(現在はNPO法人トイミッケとの合同事業として継続)。「ビバーク」とは登山中に遭難を避けるため一夜を安全な場所でしのぐことを意味する言葉で、「せかいビバーク」は都会で「今夜、泊まるところがない」状況に陥った生活困窮者に1泊分の支援(ネットカフェ代やホテルの宿泊券など)を提供し、ひと晩をしのいでもらうことで、#路上生活 に陥ってしまうのを未然に防ぐ取り組みを行っている。

都内の飲食店や薬局、書店、寺院などに支援物資や官民の支援情報をまとめた冊子の入った「緊急お助けパック」を設置してもらい、生活困窮者が各店舗・施設に赴き、パックを受け取ることで、1泊分の緊急支援を受けられ、相談につながるという。

「緊急お助けパック」の受け取り場所は、都内8カ所から始まったが、その後、プロジェクトに協力する店舗・施設は増え、現在、受け取りスポットは東京・埼玉の63カ所まで増加。パックの受け取りは生涯で一度だけに限定されていて、2024年1年間の利用件数は計265件、今年は1日1件に近いペースという。利用者の増加は首都圏において潜在的に多くの#生活困窮者 が安定した住まいを失っている状態にあると考えられている。一昨年以降は、スキマバイトのアプリを使って、短期の仕事で食いつないでいる20代、30代の若者の相談が特に増えている。

#ネットカフェ などの不安定な居所で暮らす#生活困窮者 について、都は過去に1度だけ実態調査を実施したことがある。18年1月26日に公表された「住居喪失不安定就労者等の実態に関する調査報告書」では、都内のネットカフェなどで寝泊まりをする「住居喪失者」を約4000人と推計していたという。アンケート調査では、「住居喪失者」の平均月収が11.4万円と低く、家賃の高い東京では安定した住まいを確保できない状態にあることが示されていた。現時点では東京都ホームページから、18年に発表した実態調査の内容が跡形もなく削除されてしまった。

#家賃の上昇

支援現場での実感では、コロナ禍以降、不安定な居所で暮らす生活困窮者は確実に増えており、都内で5000人を下ることはないとみられる。懸念されるのは、最近になって顕著になっている家賃の上昇が「住まいの貧困」に与える影響だ。

民間賃貸住宅の家賃高騰がホームレス問題を深刻化させてきた欧米の大都市に比べ、東京のアパートやマンションの家賃はこれまで大きな動きは見せてこなかったが、今年3月の消費者物価指数(CPI)では東京23区の「民営家賃」が前年同月比で1.1%上昇。1994年10月以来、30年5カ月ぶりの高い上げ幅となった。

不動産サービス大手の株式会社LIFULL(ライフル)がまとめた今年1月のマーケットリポートでは、同社が運営するサイトに掲載された物件情報のうち、東京23区のシングル向き賃貸物件の平均賃料は前年同月比11.5%アップの10万6174円。ファミリー向き賃貸物件では前年同月比13.1%アップの22万2603円で、いずれも過去最高賃料を更新しているという。高いです。

今年の春には、大学進学のため、地方から上京した学生が家賃の高さのため部屋探しに苦労をしているとのニュースを各社が報じていた。今後、家賃高騰により、「#住まいの貧困 」に陥ってしまうリスクは世代を問わず高まってくると予想される。 と先生は危惧されています。

最近のTVを見ていると、偶数月の15日には必ずと言っていいほど、年金受給者の特集を行っていますよね。その日が年金受給の日で、#微かな贅沢ができる日 であるんですよ。見ていると支給額自体も少ないし、その中から家賃も払わなければならず、生活費として使える金額はほんのわずかであることを知ると「エー」と本当に気の毒な方々が多いことに驚かされる。いくつになっても働かなければならない人の多いことと、最近時の物価の急上昇で、#僅かな年金 で日々の食費を賄わなければならず、生きていくのが精一杯でしょう。

コメが高くなればきっと夕飯のコメを食べられない人も多いことだろう。そういう子供もたくさんいるでしょう。

政治って、そういう底辺のところを救っていくことが、一番大事なことではないんですか。 大卒の初任給がどうだの、今年のベアはどうだのという前に本当はそういう人達を救うのが政治だと思いますが。

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