#少子化と言われる現代

厚生労働省が発表した2024年の出生数は初めて70万人を割って、#合計特殊出生率は1.15 と9年連続で低下、過去最低を更新した。国立社会保障・人口問題研究所の岩澤美帆部長あたりの意見ですと少子化の要因の8割は#未婚化によるものだ とも言われています。


1970年代から2020年代までの#合計特殊出生率の低下 分の8割程度は、晩婚や未婚といった未婚化で説明がつき、1980年代の#未婚化 は、仕事あり、恋人あり、希望ありの言ってみれば結婚の『先送り型』の増加によるもので、1990年代になると仕事なし、恋人なし、希望あり『叶(かな)わず型』が増えてきて、2010年代以降は仕事なし、恋人なし、希望なしの『離脱型』が急増だといわれている。

2010年代に入ると、経済基盤が弱い人がやや減ってきて、代わりに恋人がいない人が増えていて,この間、かつてのような職場や友人を通じた出会いが急に減ってきて、アプリでの出会いが増えたとのことだという。
確かに、新聞などの記事で恋人どころか、異性との接触がない人が増えたと話題になった時期もある。
子どもが減ってきていることに関しては、結婚する意欲も低下していて、自分の自由な時間がないとか子育てに出費がかさむと答える男女が日本では突出してきており、子どもを大切に思い、手をかけるという発想は大事なことだと思うのだけれども、親が際限なく労力を投入する子育てということに対するネガティブな印象が大きくなっているようだ。でも本来は、そんなに過度な育児などではなくてもいいわけで昔のように、多少はみ出してもなんとかなると思える、そんな懐かしい余裕のある社会が大事なんでしょう。

国はどうかというと、国の成長などを考えた視点から出産を奨励したり抑制したりしてきたが、1994年の国際人口開発会議を転換点として、その認識は改められ、社会存続のために人が生まれるのではなく、生まれた人の権利と健康を守るために社会が存在すると考えるのが今の国際標準だと岩澤部長は強調されているが、それは全く同感です。

その他の意見を聴いていると、結婚したいと考える若者はそれなりにいますが、結婚は義務ではなく数ある選択肢の一つという認識が広がっていて、以前は間違いなく、結婚は幸せの象徴みたいなところがあったが、今は幸せは他にもたくさんあるし、「#推し活 」があれば十分という人もいるようです。前にも述べましたが、「推し活」(ファンを大事にして自分の幸せよりも優先してしまう)というのはかなり現代人に浸透していて、その証拠に現代ではそれが東京都知事選や神戸市長選など選挙結果にまで左右してしまう時代になっていますね。それが生きがいだとしてしまうわけです。

職場やSNSでは先輩たちが経験している長時間労働、休暇の取りづらさなど、結婚後の仕事と子育ての両立の苦労を見てきて、男女問わず、若者には結婚や子育てに関するネガティブな情報ばかりが届いていているから、多くの若者達が生きづらさを感じてしまうのではないか。


政府は長い間、少子化対策に集中していた筈ではあろうが、その対策自体は育児手当等が中心で未婚化への波及効果は薄いにもかかわらず、本当は若者が何に悩んでいるのか、何に苦しんでいるのかを全く見てきていたとは思いづらい。例えばニュースを見れば昇給率が上がったのとか、初任給はここまで来たとかが世の中でクローズアップされているけど、どれもこれも#大企業に限っての話 であって、それ以外の大多数の若者たちの多くは感じてはいないのであろう。

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