#枯葉の中を

陽の光 映し出す アスファルトの上に

限りなく ひらひらと 枯葉が落ちる

想い出をはじくよな眩しげなささやきが

落ちてくる枯葉から 聞こえてくるよ

突然降り出した 午後の通り雨に

濡れながらページをめくっていると

思いつめた気持ちが幾重も重なって 広い空にめぐっていくよ

さよならが さよならが 

さよならが さよならが心を巡っていく

さよならが さよならが 

さよならが さよならが心を刻んでゆく

きらきらと輝いて 舞いながら揺れながら

落ちてくる想い出を数えながら

精一杯背伸びして 口笛を吹いてみれば

風に紛れながら 駆けだしていくよ

枯葉が一斉に 煙のように舞い上がり

目の前が何もかも 見えなくなってしまった

想い出もすべて空の上に舞い上がり 何も見えなくなってしまった

さよならが さよならが 

さよならが さよならが心を巡っていく

さよならが さよならが 

さよならが さよならが心を刻んでゆく

遠い遠い昔、学生時代に作った歌。若い頃の心に何もすれたり、ゆがんだりしていなかった真っ直ぐな純粋なころですね。スマホも何もなかったころで、音楽コンサートに行ったり、映画を見たり、またお茶の水、神保町あたりが好きで、友達としょっちゅう行っては、よく何時間も喫茶店で話していた。今はそんなことをしたら店の人から冷たい視線で見られてしまうのでしょうが、そのころはそれが当たり前だったのかもしれない。

神保町に「#さぼうる」っていう喫茶店があって、いまでもあります。大好きなお店でした。地下鉄神保町のA7出口を出てすぐ左に曲がればその道にありますからすぐわかります。ここはもう有名になりすぎて、知らない人はいないぐらいですね。「さぼうる」というのはさぼる場所かと思っていましたが、スペイン語で「味」という意味だと最近知りました。
あのころから「さぼうる」は2店舗繋がって、左は喫茶がメインで右は食事系。僕らは左の店に入ってよくサンドイッチをかじりながらコーヒーを飲んでいました。

当時は結構、中は薄暗く#レトロな感じ で1階と地下、中2階というような感じだったと思います。薄暗さで記憶にあるのは、待ち合わせで友達を待っていても、今のようにスマホのない時代、暗くて本が読めなかったのをよく覚えています。でもやはり気に入ったのは夜になって気楽にお酒が飲める事でした。あの頃は学生乍ら生意気にボトルが入れられて、いつもウイスキーを飲んでいましたね。まさに青春時代というとまず浮かんでくるのが「さぼうる」です。

学校自体は#お茶の水 、神保町にあったわけではないのですが、授業が終わると中央線に乗って、お茶の水に来て過ごすのが楽しみでしたね。この辺の雰囲気がとても気に入っていて、おそらく#若者の街 というその空気感が好きだったのだと思います。
勿論、喫茶店も多かったですが、当時からこの辺には楽器屋さんも並んでいて、時折、本屋さんにも立ち寄ったりして、当時は書泉グランデという本屋さんが好きで、本を買うのはここでしたが、最近何年か振りに立ち寄ってみたが、今はだいぶ様相も変わっていました。

お茶の水界隈からは、上野へ歩いていくこともできましたし、途中、湯島あたりの下町(かな?)を歩くことも好きでした。

この曲はそんな#青春の中 で、まだ若い斬新な時代に、淡い思い出として作った曲ですね。
枯葉、ささやき、午後の通り雨、広い空、精一杯の背伸び、口笛そして、さよならが、さよならが心を巡っていくというような言葉で本当に#透明な世界 を少し哀しめに謳いたかったという曲だったと思います。この曲もやはり、「さよならが さよならが」という最後のさびの詩とメロディが同時に先に心に入ってきて、それから前半部分を作っていった記憶があります。

「枯葉の中を」

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