peopleです
毎日新聞から拾いました。
今、お米を「買えない、時々買えない」人が3、4割いるという。肉や魚が「買えない、時々買えない」人が5割もいるという。子供の体重は増えるべきだが、「減っている」という子供が月によっては1割を超えているという話です。炭水化物があれば生きてはいけるけれど、体が作れないから体重が減るということですね。
支援団体が補助を出す時の審査に非課税証明書を求めた。「非課税証明書に手数料が300円かかる。一食食べられるのに、補助が出ないかもしれないのに300円は出せないです」という声があったらしい。困窮は深刻ですね。
ヤングケアラーという言葉を知っていますか?「家族にケアを要する人がいる場合、大人が担うようなケア責任を引き受けたり家事や家族の世話、介護や感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子供」のことだそうです。想像以上ですね。
そんな子供達は、世話や介護のための負担が過度になり、学業が遅れ、進学や就職を諦めたりする場合が多々あるという。
また周囲から孤立する可能性もある。ヤングケアラーの存在は知られていながら、その人数や実態というのは長い間把握されずにいた。最近の言葉かと思ったが、実はかなり前から大きな問題になっていたのですね。
毎日新聞の分析だと、通学や仕事をしながら家族を介護している15~19歳の子供が、2017年時点で全国に推計3万7100人いることがわかった。ということはずいぶん前からいたんですね。
今年の調査だと、公立中学2年生の5.7%(約17人に1人)、公立の全日制高校2年生の4.1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答したという。誰にも相談できず孤立しがちな実態や健康・学業への悪影響が、全国的に初めて裏付けられた。その他の調査でも、14歳以下の小中学生にも一定数のヤングケアラーが存在することが確認されていて、また、18~30歳程度の「若者ケアラー」の存在にも目を向ける必要がある。
介護サービスなどの支援は介護される人に対するもので、介護する人への支援は対象とされてこなかった。また、行政の福祉サービスは本来大人が担ってきたため、ケアを行う子どもへのサポートが必要だとは想定してこなかったであろう。ヤングケアラーは制度の隙間(すきま)に取り残された存在といえる。
最大の問題は、周囲に気づかれないことで、家庭内の問題は外から見えにくい。多くの子どもが「自分の家庭のことだから」と一人で抱え込んで外部に訴えることが少なく、実態が分かりにくい傾向がある。誰にも相談したことがない生徒が6割を超えているのが実態だ。
加えて、生徒全体の8割が「ヤングケアラーという言葉を聞いたことがない」と回答。さらに、学校側に尋ねた項目では、ヤングケアラーの有無についてあまり把握しておらず、公立中学と公立の全日制高校の2校に1校が「いない」または「分からない」と回答、これは実態のクラスに1~2人いるという調査結果と懸け離れている。
この問題の背景には、子供だけでなく親などが抱える家庭の課題もあり、教育と福祉の連携で福祉的支援により負担を軽減し、遅れがちな学習を地域と連携して支援し教育機会を保障する工夫も必要であろう。
子供の7人に1人が貧困
7月, 2021 / 苦しい時代に聴きたい安らぎのMUSIC、哀しみ切なさ優しさを唄う – Page 4 (sutekinapeople.com)