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「世界一の本の街」をアピールする東京都千代田区神田神保町の古書店街。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外からの来訪者が減ったため、神田古書店連盟(伊藤俊一会長)はインターネット上で古書店巡りを楽しんでもらおうと約130店を紹介するサイト「BOOK TOWN じんぼう」(https://jimbou.info/)をリニューアルしたとのことです。【by毎日新聞】
一昨年4月の1回目の緊急事態宣言のとき、古書店にも休業要請が出るなどしたことから、神保町の古書店街はシャッター街と化したという。それからあとも、大口顧客だった海外からのお客さんが来ることができなくなるなどして客足が遠のいてしまったこともあり、古書店街の売り上げは半減したという。古書店主らでつくる同連盟は「今までと違うサービスを考えなければ」と対策を練り、紹介サイトのリニューアルを計画した。千代田区からの補助金も受けて、実現にこぎ着けたという。
新しいサイトでは、360度カメラを使った画像などを活用し、神保町のマップに表示された約30店舗の店内に画面上で入っていける「バーチャル神保町散歩」や、店内に並ぶ書籍の背表紙が高精度画像ではっきり分かることから、画面上で読みたい本に目星を付けることができる「神保町書棚ギャラリー」などを新設した。従来のサイトの説明文は日本語だけだったが、新サイトでは英語や中国語を加えた。さらに、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットで見やすい画面表示もできるようにした。
サイトのリニューアルを進めた同連盟前会長の矢口哲也さん(58)は「コロナ禍の今は、リニューアルしたサイトを神保町の新しい体験の仕組みとして活用してもらい、新型コロナウイルスが収束した後には国内外から多くの人がこの街に戻ってきてほしい」と話している。
自分も学生の頃は神保町界隈が大好きであった。好きな理由は何とは言えないけれどたくさんあったと思う。都内から武蔵野まで通って、結構週に何回も自宅へ帰る駅を遠く通り過ぎて神保町やお茶の水界隈をうろついた。本屋もそうだが、若者の街という雰囲気が好きだったので、途中の吉祥寺など全く目もくれず中央線のお茶の水まで足しげく通ったものだ。
今もあるが神保町に『さぼうる』という2軒続きの喫茶店がある。今はどうかは分からないが当時は喫茶店なのにお酒が飲めた。しかもウイスキーなんかがボトルとして置いとけたんです。学生だから高い酒なんかをキープはできなかったけれど、気楽に来れて飲めて、話していい時を過ごしていました。でもその頃は店内が暗かったので、友達と待ち合わせても本も読めずにいましたけどね。
『さぼうる』と共に好きな書店は書泉グランデでした。必要な本はいつもここで買っていましたが、この間何年振りかに覗いたら、店内の趣が以前とは大きく変わっていました。あと、日本で一番カレー屋さんが多いのはお茶の水であるっていうのは、結構有名な話です。
話がずれましたが「世界一の本の街」がインターネットで紹介されて、インターネットで購入できるというのはいい話ですが、やはりあの街、あの雰囲気は元通り、実際に訪ねてきてもらいたい街ですよね。