増え続ける現代の「子どもの貧困」問題

peopleです。日本の相対的貧困率は15.6%で、7人に1人が貧困状態にあると言われている。今の日本の貧困問題は深刻であることがわかる。また、そのうちの半数がひとり親世帯であることも大きな問題となっている。

ずーと前に出会った風景です。男の子4人が路地で楽しそうにサッカーの真似事みたいなボール遊びをしているのを近くで見ていた。都会なので、やはりこういう狭い場所でも子供たちは結構工夫して遊んでいるんです。夕方4時半になると4人のうちの3人が時間だからと目の前の学習塾に入っていった。「1時間で終わるから、待っててよ」と3人はクラスメートらしい男の子に話しかけて入っていった。残された男の子は1人ボール遊びをしながら待っている様子でした。何か見てはいけないような寂しい情景でした。なぜその子は学習塾へ入っていかないいんだろうと・・・。

貧困には絶対的貧困と相対的貧困の2種類があるという。
絶対的貧困は、着るものも、食べるものも、住む場所もないという衣・食・住で困っていて、最低限の生活を営むことができないことを言うとのこと。
相対的貧困というのは、国民の年間所得の平均に満たない所得水準の人々のことを指すという。

相対的貧困が平均以下だということであっても、 相対的貧困が 50%ではないのは、少数のかなりの富裕層の人たちが平均年間所得を上げているからだろう。相対的貧困の中には最低限の 生活を営むことができない 絶対的貧困槽の人も含まれるわけですね。その層が15.6%、7人に1人というのは自分たちが考えている以上に厳しい問題だと思う。            親子2人世帯の場合は月額およそ14万円以下の所得しかないことになる。こうした世帯で育つ子どもは、医療や食事、学習、進学などの面で極めて不利な状況に置かれ、将来も貧困から抜け出せない傾向があることが明らかになりつつある。子どもの貧困問題への対応は喫緊の課題となっている。

例えば親が貧しければ、いろいろ問題が大きいらしい。当然働く時間も長い。となると子供は家に帰っても兄弟姉妹がいなければ、話す相手もいないことになる。年が小さいほど親と話ができない時間が長いとこの大事な時期に問題が出てくるであろう。またいろいろ困りごとも出てきたときに相談する相手もいない。食事の問題もそうだと思う。コロナ渦でも小学校が休みになると、昼食が取れない子も出てきたようだし、たとえ親が家にいても食事が貧相で給食だけが頼りだった子供もいるようで、結果まともな食事にありつけない子もいたようだ。

そういう家庭は家も狭くて、勉強をするスペースもなく、最初の塾の時の子供のように、勉強をする環境にも恵まれていないので成績の悪い子供が多いとされる。最初からハンディキャップを背負いながら人生のスタートを切らなければならないわけだ。

今、貧困の問題を考えると、一つは低所得の問題ともう一つはひとり親の問題とだと思う。バブルがはじけて25年以上が過ぎる。世の中それ以降、景気が良くなったとは言えないという。バブルがはじけたころは大学を卒業してもなかなか就職口がなかったといわれる。そのころからはやったのが所謂、派遣という働き方。期間も決められ、ただでさえ給料が安いのに賞与も出ない。そんな時代が長らく続いた。今もって派遣という働き方が広まっているのは事実だと感じる。

もう一つがひとり親の問題。近時、離婚率が大きく増加している。またシングルマザーも一つの時代現象になっている。しかし犠牲になるのは子どもばかり。生活環境、ひとり親、金銭問題、将来への不安と、すべて子供にのしかかってくる。恐らく性格の形成においても大きな問題となるのだろう。子供も同じように学力が付かないまま、進学率も悪く、同じように低所得者の道を歩まなければならないかもしれない。

子供が一人にならないように「児童クラブ」「こども食堂」「放課後児童クラブ」などがあるらしいが、まだまだ普及されていないのが現実かもしれない。子供が一人になれば不安だし、不良グループに誘わることもあり得る。学校もできるだけ遅くまで開放したり、自治体などでサッカーや野球のクラブチームを作ったりして、多くの子供たちを誘って、救っていかなければならない時代だと思う。

(gooddoマガジン編集部の記事を参考にしています) 日本でも増え続ける「子どもの貧困」問題とは?貧困の原因、支援方法は? (gooddo.jp)

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