The Long and Winding Road

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ビートルズの「#ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」(The Long and Winding Road)は、1970年に発売された12作目のアルバム『レット・イット・ビー』に収録され、3日後にアメリカでシングル・カットされ、Billboardでビートルズとしては最後となる第1位を獲得した曲ですね。レノン=マッカートニーとはなっているが、実際はポールマッカートニーによって書かれた楽曲です。

マッカートニーは、当時トムジョーンズに「最後の恋」に次ぐシングル曲として楽曲提供を行なったが、ジョーンズが所属するレーベルが「悲しき呼び声」をシングル曲として発表することを計画していたため、ジョーンズが本作をレコーディングすることはなかったという曰くつきの曲。

ポールは、ビートルズが「ホワイト・アルバム」の制作でメンバーがギスギスしていた時期に、シンプルなピアノ・バラードとしてこの曲を作曲した。ポールは、著書「Many Years From Now」の中で、この曲について「あの時の私は、ちょっとハイな気分になっていた。この曲は手の届かないもの、決してたどり着けない扉について歌った悲しい曲だ。これは最後までたどり着けない道なんだよ」と語った。

歌詞もメロディーも切なく、リリースされたのが解散の時期と重なるので、『解散の頃のビートルズの(いやポールの)悲しさを歌った曲のように誤解されるかもしれません。しかし、元々はホワイトアルバムのセッション中に制作された曲なので、決してビートルズが置かれた厳しい状況について歌った曲ではないのです。解散の時期と重なったのは、巡り合わせだったのかもしれません。』と言っている。

でも私はこの曲はやはり解散の哀しみ、特にジョン・レノンに対しての曲だったと思っている。ある人の言葉を借りるとポールは、音楽の面でも人としても尊敬するジョンに少しでも近づこうと努力して、一時は近づけたと感じたけど、気がつくと「外的要因」でジョンはまた離れてしまった。
ポール自らの意地や見栄もあったかもしれないけど、ジョンは、自分が思っていたよりもはるかに遠い存在であった。
それが分かって愕然としつつ、言葉を選びながら、祈るように歌うポールの心情と姿が描かれています。本当に祈るようにポールは歌っていますよね。
それくらいの信頼関係と「愛情」がなければ、ビートルズがこれだけの名曲を作り出すことはできなかったでしょう。

The long and winding road that leads to your door
Will never disappear

I’ve seen that road before it always leads me here
Leads me to your door

君の扉へと続く、長く曲がりくねった道
それは決して消える事は無い
過去に訪れた道、僕をいつもここ、
君の扉へと導いてくれる

The wild and windy night that the rain washed away
Has left a pool of tears crying for the day
Why leave me standing here, let me know the way

風の強い夜が、雨に洗い流され
一日中泣きはらして、涙の水たまりを残していった
僕がここで立ち尽くすのはどうして? 行き先を教えてよ

Many times I’ve been alone and many times I’ve cried
Anyway you’ll never know the many ways I’ve tried

僕は何度も一人きりになって、何度も泣いた
僕が重ねてきた努力、君にはきっとわからない

And still they lead me back to the long and winding road
You left me standing here a long, long time ago

Don’t leave me waiting here, lead me to you door

そして長く曲がりくねった道が目の前にのびている
ずっと昔、君は僕をここに置き去りにした
僕をもう待たせないで、君の扉へ導いてよ

But still they lead me back to the long and winding road
You left me standing here a long, long time ago

Don’t keep me waiting here, lead me to you door
Yeah, yeah, yeah, yeah

だけど長く曲がりくねった道が、僕の目の前にのびている
ずっと昔、君は僕をここに置き去りにした
僕をもう待たせないで、君の扉へ導いて

people 『何もない』

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