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「女子はスカートに限定」「恋愛は禁止します」「校則違反の下着は脱がせます」こういったいわゆる「ブラック校則」と言われる校則があちこちの高校を中心に問題化されていて、外部からでなく高校生たち自身が改革を求めて動き始めているという。 千葉県のある県立高校では女子生徒スカートの丈の問題で、生徒からも改善要求が出て、9割以上の女子が校則の変更を希望した。
スカートの問題は自転車に乗る時の危険性、受験生が志願を避けるとかのいろいろ議論があり、現在試行中であるという。また従来から女子生徒の間でズボンを希望する人たちの運動もあったという。これも昨年11月から男子サイズのズボン着用を認め、新たに「スカート丈は膝下まで」「整髪剤禁止」や前髪の長さ制限が男女で違うなど、6項目の校則も変えたいと動いているという。
全校生徒の意思を生かした改革は進めていくべきだろうし、生徒たちは「先生とは対話を通して合意形成するように」と求めた。その結果、生徒たちの間に、議論して校則を変えようという姿勢が生まれたという。生徒会は「対立ではなく対話」を掲げ、教諭たちとのミーティングを重ねているという。
一方、校則のない高校もあるという。校則がないのに、「髪が赤い」、「服装が派手だ」などと注意吸うこと自体も理不尽であるが、更には学校側が勝手に「マフラーはするな」とか「恋愛禁止」「体育や部活時に水を飲んではいけない」などブラック校則なるものまでもはびこっているという。今は時代が違う。校則を作ることもいいだろうが、あくまで生徒たちとの話し合いも含め、その自主性を認めてあげる時代になっていると思うし、あるプロジェクトでは、「校則が厳しい学校ほど、いじめの被害や加害の経験割合が高い傾向がある」との分析結果も示している。忘れないでほしい。