Bon Jovi last 

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’96年、ジョンはモデルや俳優業の傍らソロ・アルバムの準備に取り掛かった。
5月にはボン・ジョヴィとして来日し、福岡ドーム、西宮スタジアム、横浜スタジアムで計5回の公演をほぼ3時間近いプレーで熱演していたが、この時各メディアにボン・ジョヴィとしてのバンド活動は休止し、最低でも2年間はソロ活動を行うと宣言した。
解散はしないとの宣言通り、’97~’98年各メンバーはソロ活動を本格的に行い、ジョンは俳優業(映画出演)、ソロ・アルバム制作が活発化し、デヴィッド(key)もソロ、リッチー(g)も2作目のソロ・アルバムのレコーディングを開始し、1997年12月に『アンディスカヴァード・ソウル』としてリリースした(欧米では’98年3月リリース)。
このアルバムはリッチーの「ギタリスト」と「コンポーザー」としての才能が改めてうかがえる好盤である。

99年バンドは、サントラ用に新曲「リアル・ライフ」をお披露目したが、6月頃になってからアルバムの制作がはじまった。
レコーディングはジョンのニュー・ジャージーの新居にあるスタジオで行われ、タイトルを
最終的には『Crush』(クラッシュ)に落ち着き、日本ではアメリカより1ヶ月早い2000年5月にリリースされた。

このアルバム「クラッシュ」のテーマには、’80年代自らのサウンドの呪縛から逃避しようと格闘した「キープ・ザ・フェイス」と「ジーズ・デイズ」での必ずしも良くはない印象を、いさぎよく受け入れようとした。これまでの過去にあった栄光や挫折感を、この「クラッシュ」で清算し、さらには、未来への希望を促すような詞とサウンドが表現されている。
シングル・カットもされた「イッツ・マイ・ライフ」からそれは明らかだ。2000年版「リヴィン・オン・ナ・プレイヤー」と言われるように、’80年代の名曲を自ら再現しているかのように、「トーキング・モジェレーター」を再び使用、詞の中にも何にでも諦めなかった象徴の
“トミーとジーナ”までもが登場する。古くからのファンにはあの興奮がよみがえり、若い世代のファンにも新鮮に聴こえるはずだ。


ロック界の世界的な成功と挫折を味わい、バンド解散さえも考えた男たちがその波乱万丈な人生を振り返り、自らコブシを握り、「これが、俺の人生だ!」と言い切ってしまう。
アルバム・プロデュース面でも、ソングライティング、サウンドともに原点回帰を視野に入れつつも、若く才能のあるプロデューサーのルーク・エビン氏を発掘、外部ライターも若い世代の音楽に精通の人物を起用するなど、新しいサウンドにも積極的に取組んだ。


新境地にも近いアプローチで、若い世代層のロック・ファンをも獲得することになった結果、この「クラッシュ」はイギリス、オランダ、イタリア、スイスなどでチャート1位を、その他のほとんどの国々でもトップ5に入るほどの好セールスを記録。21世紀にもなっても衰えない大物バンドとしての存在感をも誇示した。

2001年5月には、初のライブ・アルバム『ONE WILD NIGHT:LIVE 1985-2001をリリース。
曲も意識的にロック調のものが多く収録されている。
このライブ盤以外にも、日本独自の企画盤として、ボン・ジョヴィの代表的なハード・ナンバーだけをアルバムにしたベスト盤がリリースされたのだが、なんと横浜公演では、そのアルバムの曲順とまったく同じライブを敢行した。


同年、「9・11 同時多発テロ」が起きた。ジョンは自宅に滞在していたリッチーとともにこの事件を目撃したという。
追悼の意を込めたチャリティーイベントに積極的に参加しつつ、ジョン&リッチーはニューアルバムのための構想を練り、高い創作意欲のもと約40曲仕上げた。
ジョンのテレビドラマ出演とともに、ニューアルバムの制作がスタートする。タイトルが「バウンス」と発表される。
このアルバムには、多くの外部ライターも招き入れている。

「苦しみや悲しみ、そして怒りをオプティミズムに変え、ネガティヴからポジティヴを引き出す」と意味を込めたニューアルバム『BOUNCE』が世界に先駆け日本でリリース(2002年9月)。このアルバムも世界で300万枚のヒット。

日本盤がリリースされたその日には、選ばれたファンだけの特別なクラブ・ギグが行われたりもした、しかし、もっとロック界で注目が高かったのは、2003年の5大ドーム・ツアーではないか。ロック・ミュージシャンでは珍しく、日本全国5大ドームの制覇から始まるワールド・ツアーである。ドームでも、もちろんチケットは瞬く間にソールド・アウトになったというから、その人気ぶりが窺えるだろう。

2003年には、今までの曲にアレンジを変えて名曲たちに新たな息吹(アコースティックな音)を加えたアルバムをリリース。
2004年には、それまでお蔵入りになっていた“隠れ名曲”を集めた大ボリュームのBOXセットをリリース・・・。

デビュー時から常にロック界の第一線いやそれ以上の大きな存在感でファンを魅了し続けてきている。
彼らが創り出すサウンドは誰にでも“口ずさめて分かりやすい”名曲ばかりだ。
そしてその生き様の証とも思える“アルバム”は今や1億万枚を越えるセールスを記録し、地球規模での成功を収めている!
これからも続いて行くであろう、彼らの“終わらなき旅”に同行するのは今からでも遅くはない・・・。今まで、あまりBon Joviを聴いてきてない人も、ぜひこの機会にBon Joviの音楽を楽しんでほしい。とても分かりやすく、親しみのあるROCKだから。          (Byせいいちさん評論参照)

Bon Jovi – Always (Official Music Video) – YouTube

Bon Jovi / つらい苦しい時に聴きたい心に沁みる曲・音楽、哀しみ切なさ優しさを唄う (sutekinapeople.com)

Bon Jovi Ⅱ / つらい苦しい時に聴きたい心に沁みる曲・音楽、哀しみ切なさ優しさを唄う (sutekinapeople.com)

Bon Jovi Ⅲ / つらい苦しい時に聴きたい心に沁みる曲・音楽、哀しみ切なさ優しさを唄う (sutekinapeople.com)

Bon Jovi Ⅳ / つらい苦しい時に聴きたい心に沁みる曲・音楽、哀しみ切なさ優しさを唄う (sutekinapeople.com)


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