#少子化の要因 の8割は未婚化によるものだという人達もいる。それが正しいかどうかは確信できないが。2024年の婚姻件数は前年比微増となったという報道であるが、なお年間50万件を下回る水準が続いているのは間違いない。結婚が減ってきているのはどうしてだろうか。確かなデータとしてそれでも、20代後半で結婚した夫婦はこれまでと変わらず2人ほどの子を持っており、従来の夫婦と同じく、結婚したら何人の子どもを持つかのペースはそれほど変わってはいないということです。(一部国立社会保障・人口問題研究所 岩澤美帆氏の資料参考)

最近、はやっている言葉での若者を分類する中で『#離脱型 』(仕事なし、恋人なし、希望なし)という言葉が急増していると言われている。仕事とか恋人とかの結婚できる条件が整わないことに加えて更に意欲を持たない人が増えているとのことですね。最近まで結婚しないのは『自由が無くなる』『子育てはお金がかかる』との理由が多かった。考え方の中で行き過ぎた育児というのは『子どもにはたくさんのことをやらせてあげたい』という不安感の裏返しと指摘され、一昔前のこの国のように多少はみだしても『なんとかなる』、と思える余裕のある「なんとかなる社会」をつくることが大事ではないのかと言われている。そういう時代に戻れるかは別として。
生涯独身で過ごす人がこの国では男女とも増加し、生涯子どもを持たない人は先進国で最も多い水準にあると言われている。

ただ、ここにきて、今までとはやや違った流れが見えてきているという。
データで見ると、#20代男性が結婚に積極的な姿勢 を出し始めている傾向が少しづつ見えてきているという。マッチングアプリや結婚相談所など婚活サービス利用に対し、以前より前向きな姿勢が見えてきていると言われている。結婚相談所大手のI社によると2024年、29歳までの男性の新規入会者数が2019年と比べて約3.4倍に増えたという報告がある。同年代の女性(2倍)や前の年代と比べても伸びが著しかったと記されている。確かに3.4倍という数字はかなりの数字だ。いままで社会問題となってきた若者を取り巻く状況に変化が起きているからだと思われる。女性の正規雇用率は2024年に20代後半では60%を超えてきており、男性側から見れば結婚することで収入を合算すればとの若干の安心感につながり、その上での結婚というものに対してやや積極的な姿勢なのかもしれない。

もう一つの違った流れの指標として、総務省調査でも29歳以下の2人以上世帯の持ち家比率が2024年には39.7%と2000年以降で最高になったと言われているる。24年ぶりであることやその対象となる指標が持ち家比率ということを考え合わせると、経済問題の改善とか新しい働き方改革の世の中へのちょっとした浸透だけでも、かなり流れを変えていけるのではと感じてくる。婚活中の男性などにとっては、こういう少しの考え方の変化などでかなり前向きな考え方になってくるような気もするし、夫婦2人なら住宅購入など資産形成も進めやすくなるのだろう。
20代男性の行動変化は、まだまだ一時的な現象に過ぎないかもしれないが、社会で大きく取り上げられている#育児休業取得の浸透 や#リモートワーク推進 などによる働き続けやすい労働環境の改革が根っことしてきちっとしてくれば、若者たちの本当の意味での信頼を得ることもできるだろうし、まだまだ画期的に状況が変わるわけではないだろうから、政府としても上辺の政策ではなく、しっかりとした目でこういう世の中の状況の変化を確認して施策を進めることに期待せざるを得ない。